災害時の聴覚障害者への支援に対する取り組み

 宮崎県聴覚障害者協会では、南海トラフ大地震に代表される大きな災害が県内で発生した場合の聴覚障がい者への支援のあり方について検討・研究を行っています。

聴覚障害者の災害対策アンケート及び聴覚障害者・情報支援者用の災害ベスト、腕章配備事業

 宮崎県より「平成24年度災害に備え障がい者・高齢者を支え合うネットワークづくり事業」の委託を受けて、「聴覚障害者の災害対策アンケート及び聴覚障害者、情報支援者用の災害ベスト、腕章配備事業」を実施しました。

   聴覚障害者の災害対策アンケート調査結果

災害ベスト、腕章は災害時に備えるだけではなく、各種大会・行事時の利用に対して貸出しを行なっています。 利用希望者・団体は下記のリンクから申請書をダウンロードされた上で、当協会事務局まで提出してください。FAXでも構いません。  災害ベスト、腕章利用申請書

事務局  TEL: (0985)38-8733  FAX: (0985)29-2279

聴覚障害者に対する災害対策のあり方研修会

 2012(平成24)年2月19日(日)、宮崎県福祉総合センター本館にて「聴覚障害者に対する災害対策のあり方研修会」を開催しました。当日は県内聴覚障害者、手話、要約、市町村の福祉関係者など約200名が参加しました。被災地となった岩手県、宮城県、福島県の代表の方、手話通訳派遣等の支援に取り組んだ全日本ろうあ連盟の石野理事長、全通研の佐々木理事が講師として参加され、関心も非常に高く想定以上の参加者となりました。被災地の災害現状、救援対策、課題などをそれぞれ報告していただきましたが、全員に共通していたのは「情報・コミュニケーションの困難性」でした。広範囲な大災害が起きると、避難放送の警報が聞こえないこと、停電でFAXやテレビ、携帯電話やスマートフォンが利用できず情報手段がなくなってしまうことが大きな課題です。宮崎県でも、南海トラフ大地震に備えた早急な対策が求められます。